新社会人の家計は、だいたい「家賃で詰む」か「固定費が高すぎて詰む」かの二択になりがちです。
そこでこの記事では、初任給の手取り目安と、そこから逆算する家賃上限、さらに生活費テンプレを表でまとめます。
この記事でわかること
- 初任給(額面)→手取りのざっくり目安
- 家賃は「手取りの何割」までが安全か(20%/25%/30%)
- 住民税が始まる翌年6月の“手取り減”への備え
- 一人暮らしの生活費テンプレ(固定費・変動費・貯金)
結論:家賃は「手取りの25%以下」が一番無難!
ざっくり目安はこの3段階。
| 家賃目安(手取り比) | 向いている人 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 20%(かなり堅実) | 貯金を増やしたい/転職・引越し余力を残したい | 貯金が加速、生活が安定 | 立地・築年数など条件は妥協しがち |
| 25%(おすすめ) | バランス重視(大半の人はここ) | 生活も貯金も両立しやすい | 固定費が他にも多い人は20%寄りが安全 |
| 30%(攻め) | 立地最優先/家に投資したい | 満足度は高い | 住民税開始・昇給前の出費で詰みやすい |
初任給の手取りが減る理由(ざっくり)
① 社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険)
社会保険は毎月引かれます。厚生年金の保険料率は18.3%で、一般的に会社と本人で折半(本人負担は概ね半分)です。
雇用保険料率は年度で変わることがあり、(一般の事業の)労働者負担が示されています。
健康保険料率は都道府県で違います(協会けんぽ)。
② 所得税(源泉徴収)
所得税は「源泉徴収税額表」で毎月の天引き額が決まります。表は社会保険料等控除後の金額を使う形式です。(協会けんぽ)
③ 住民税(多くの人は“翌年6月”から本格スタート)
住民税は前年所得にかかるため、社会人1年目は(前年が学生で所得少なければ)少なめになりがち。
特別徴収(会社天引き)は6月〜翌年5月のサイクルで行われます。
初任給の手取り目安(住民税なし/あり)と家賃上限
ここでは「新卒・独身・40歳未満(介護保険なし)」のイメージで、ざっくり計算した目安です。
健康保険料率は地域で差があるので、手取りは上下します。
| 額面(月収) | 手取り目安(住民税なし) | 家賃上限25%(住民税なし) | 手取り目安(住民税あり) | 家賃上限25%(住民税あり) |
|---|---|---|---|---|
| 20.0万円 | 16.9万円 | 4.2万円 | 15.9万円 | 4.0万円 |
| 22.0万円 | 18.5万円 | 4.6万円 | 17.4万円 | 4.4万円 |
| 25.0万円 | 21.1万円 | 5.3万円 | 19.8万円 | 5.0万円 |
| 30.0万円 | 25.3万円 | 6.3万円 | 23.8万円 | 6.0万円 |
※目安の考え方:社会保険(厚生年金18.3%の折半など)+雇用保険などをざっくり反映。
※所得税は源泉徴収税額表により個別に変わります(扶養や控除の有無で変動)。
※住民税は特別徴収が6月開始になりやすい点に注意。
家賃上限の決め方:迷ったらこのフロー
(1) 手取りを確認(給与明細)
↓
(2) 先取り貯金:手取りの10〜20%を確保
↓
(3) 家賃上限:手取りの20〜25%(迷ったら25%)
↓
(4) 住民税スタート(翌年6月)でも赤字にならないか再チェック
【テンプレ】手取り18万円の一人暮らし家計(例)
「まずは黒字で回る」ことだけに集中した配分例です(ここから好みで調整)。
| 項目 | 目安 | コメント |
|---|---|---|
| 家賃(共益費込み) | 4.5万円 | 手取り25%ライン(まずはここ) |
| 水道光熱 | 1.0万円 | 季節でブレる。夏冬は増える前提で |
| 通信(スマホ+ネット) | 0.8万円 | 格安SIM/セット割で下げやすい |
| 食費 | 3.0万円 | 外食多いと跳ねる。まず自炊“回数”だけ決める |
| 交通・日用品 | 1.5万円 | 定期外の移動・消耗品 |
| 趣味・交際 | 2.0万円 | ここは削りすぎると続かない |
| 貯金・投資(先取り) | 3.0万円 | 手取りの約17%。ボーナスは別枠にしやすい |
| 予備費 | 2.2万円 | 病院・家電・冠婚葬祭・引越しの積立 |
固定費の“詰みポイント”チェックリスト
家計が苦しい原因の多くは、変動費より固定費です。
| 固定費 | 危険ライン | 対策例 |
|---|---|---|
| 家賃 | 手取り30%超 | 更新前に引越し検討/駅距離や築年数で調整 |
| スマホ | 月8,000円超 | 格安SIM・プラン見直し・端末分離 |
| サブスク | 月3,000円×複数 | 「使ってない」を毎月1個解約 |
| 保険 | よく分からず加入 | まずは会社の福利厚生・公的保障を確認 |
よくある質問(Q&A)
Q. 初任給は「住民税がないから楽」って本当?
A. 多くの人は翌年6月から特別徴収で始まるため、1年目の途中までは負担が軽く見えがちです。
ただし前年にアルバイト収入が多いと住民税が発生するので、油断せず「住民税が始まっても黒字」設計にするのが安全です。
Q. 手取りはどこで正確に分かる?
A. 給与明細です。社会保険・所得税(源泉徴収)・住民税(開始後)がまとまって出ます。所得税の天引きは源泉徴収税額表で定まります。
まとめ:最初の1年は「家賃25%+先取り貯金」で決まり!
- 家賃は迷ったら手取り25%以下
- 翌年6月の住民税スタートでも黒字か確認(特別徴収のサイクルに注意)
- 固定費から先に整える(スマホ・サブスク・保険)
ここまでを押さえるだけで、初任給でも「生活が回る」確率が一気に上がります。


コメント