「やろうと思っていたのに続かなかった」
筋トレ、勉強、早起き、副業…。最初はやる気があったのに、気づいたらやめてしまった経験は誰にでもあるはずです。
多くの人はこう考えます。
自分は意志が弱いから続かない
でも、これはかなり誤解です。
私は理系の大学院で研究をしているのですが、研究では「現象には原因がある」「再現性がある」ことが重要です。
三日坊主も同じで、性格や根性の問題というより 仕組み(構造)の問題 として説明できます。
結論:三日坊主は「正常な反応」
先に結論です。
| よくある誤解 | 実際に起きていること | ポイント |
|---|---|---|
| 意思が弱い | 脳が現状維持を好む | 変化はコストが高い |
| やる気が足りない | モチベは短期燃料 | 継続の燃料になりにくい |
| 努力不足 | 意思力は消耗する | 疲労・忙しさで落ちる |
つまり、続かないのは「あなたがダメ」だからではなく、人間として自然 だからです。
三日坊主が起きる3つの理由
① 人は「変化」を嫌う(現状維持バイアス)
新しい行動は、脳にとって「エネルギーが要る」「失敗リスクがある」行動です。
そのため無意識に抵抗が起きます。これは怠けではなく、脳の省エネ設計に近いものです。
| 新しい行動 | 脳の判断(ざっくり) | 結果 |
|---|---|---|
| 筋トレを始める | 疲れる・時間が減る | 後回しにしやすい |
| 勉強習慣を作る | 面倒・集中が必要 | 始めるハードルが上がる |
| 副業を始める | 未知・不確実 | 継続が不安定になる |
ポイント: 続かないのは性格ではなく、変化に抵抗する「標準仕様」が働いているだけ。
② やる気(モチベーション)は長続きしない
やる気は「始める」には強いのですが、継続には弱いです。
研究でも、短期の動機だけでは持続しにくいことがよく知られています(外発的動機に依存しやすい)。
| タイミング | 状態 | 起きがちなこと | 三日坊主化の理由 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | やる気MAX | 頑張りすぎる | 負荷が高くなりすぎる |
| 2〜3日目 | 疲れが出る | 「今日はいいか」 | やる気が下がる |
| 4日目以降 | 現実に戻る | 中断が増える | 習慣化前に止まる |
ポイント: やる気は波がある。波に頼ると、必ず止まる日が来る。
③ 意思力は有限で、消耗する
「意思でやる」は一見かっこいいですが、意思力は無限ではありません。
研究室生活でも、締切・実験・就活などが重なると判断が鈍る感覚があります。
これは気合い不足ではなく、脳のリソースが埋まっている状態です。
| 消耗要因 | 例 | 筋トレ/勉強/副業への影響 |
|---|---|---|
| 疲労 | 睡眠不足・残業 | 始めるハードルが上がる |
| ストレス | 人間関係・締切 | 判断が「楽な方」に流れる |
| 忙しさ | 予定が詰まる | 続ける余白がなくなる |
ポイント: 意思力勝負は長期戦で不利。消耗する設計だから。
三日坊主は“失敗”ではなく「設計ミス」
理系っぽく言うなら、三日坊主は「人間の仕様」と「行動設計」が噛み合っていない状態です。
| やりがちな設計 | なぜ失敗する? | 起きること |
|---|---|---|
| 最初から毎日やる | 負荷が高すぎる | 反動で停止 |
| 気合いで頑張る | 意思力が消耗する | 疲れた日に崩壊 |
| 完璧にやろうとする | ゼロか100になりがち | 1回抜けると終わる |
つまり: あなたが弱いのではなく、最初の設計が強すぎた 可能性が高いです。
続く人との違いは「根性」ではなく「仕組み」
続く人は、精神力が強いというより、最初からこういう設計をしています。
| 続かないパターン | 続く人のパターン | 違い |
|---|---|---|
| やる気がある日に一気にやる | 小さくても毎回同じ形でやる | 再現性 |
| 意思で乗り切る | 環境で勝つ | 消耗しない |
| 完璧を目指す | 最低ラインを作る | 途切れにくい |
まとめ:三日坊主の正体
| 三日坊主になる理由 | 一言でいうと |
|---|---|
| 脳は変化を嫌う | 現状維持がデフォルト |
| やる気は短期燃料 | 波があるから止まる |
| 意思力は有限 | 疲れた日に負ける |
結論: 三日坊主は意思の弱さではなく、誰にでも起きる「構造的な現象」です。
次回予告
次の記事では、三日坊主を防ぐための「続く仕組み」を解説します。
- やる気に頼らない習慣の作り方
- 意思力を使わず続ける環境設計
- 最小努力で続く「最低ライン」の作り方

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